はじめに
山口県の方言は中国地方と九州地方の方言がすこしずつ混ざり合っており、魅力的な言葉となりました。
よく知られているのが語尾に「ちゃ」とつけることですね。女の子が「〜ちゃ」と山口弁を話していると本当にカワイイですよね。
今回はそんな可愛らしさ溢れる山口県の方言を一部だけご紹介します。

- 方言の大きな特徴
- 拗音化
山口の方言は拗音化が顕著で、方言の大きな特徴の一つです。
例えば
「道は」→「みちゃー」
「道を」→「みちょー」
のように母音が融合します。
- 使われない音
山口県の方言では「じ」「ぢ」「ず」「づ」はほぼ使用されません。
一度山口県の人の確認してみてくださいね。
- その他
副詞の使い方も非常に独特です。
「えー」とは、英語で言うcanを現す副詞で、
「行くことができるか?」→「えーいくか?」
「とても行けない」→「えーいかん」
のように使います。
山口県の方言20選!
山口県の方言で面白いものや変わった訛りをご紹介します。
他県では意味が変わってしまうものや響きがカワイイものまでたくさんあります。
知っているともっと山口県が好きになれますよ。
- ぶち
意味:とても
比較的最近できた方言です。
「ぶちスゴイやん!」→「とてもスゴイね!」
かなり頻繁に使われています。
- たう
意味:届かない
高いところに手が届かない時などに使います。
「天井に手がたわらん」→「天井に手が届かない」
「たう?」→「届く?」
- 〜ちゃ
意味:です
語尾につける方言で、とてもカワイイです。
「あの話しっちょる?」→「あの話知っている?」
目上の人やそこまで親しくない人にはあまり使わないようです。
- わや
意味:たいへん
他県民には何のことばか想像もつかないわやは「たいへん」という意味です。
「台風でわやになっちょった」→「台風でたいへんなことになった」
- ふく
意味:河豚
山口県の名産の一つフグを、山口県では「ふく」と言います。
これは縁起の良い「福」からきているんだそう。
山口県のフグを食べて福を呼び込みましょう!
- みてる
意味:なくなる
アクセントは「みて(↑)る」です。
終わるや達成するという意味で使われていた「満てる」がその語源と言われています。
「みてるけ、早よしい」→「なくなるから、早くしなさい」
- みやすい
意味:カンタン
大人から子どもまで頻繁に使う言葉です。
「この課題みやすいけ、もう終わった」→「この課題カンタンだったから、もう終わった」
- はぶてる
意味:拗ねる
響きがカワイイ「はぶてる」は拗ねるの意味です。
「もーなんなん、はぶてちょるん?」→「もうなんなの、拗ねてるの?」
構ってくれなくてそっぽを向いてるペットにも使います。
- だいしょう
意味:多少
「だいしょう良くなったわ」→「多少良くなりました」
大きさを比べているような言葉ですが、意味は「多少」です。
- めいぼ
意味:ものもらい
ものもらいは全国的に呼び方がたくさんありますが、山口県での呼び名は「めいぼ」。
「めいぼできて痛いっちゃ」→「ものもらいができて痛いよ」
こちらの表現は徳島や宮崎などでも使われるようです。
- ちゃんこ
意味:座る
主に子どもを座らせる時に使います。
「ちゃんこしい」→「座ってね」
ちゃんこ鍋が思うかぶこの方言は、小児科など子どもが集う場所で大合唱されています。
- びったれ
意味:だらしない
「そんなびったれな格好で出掛けちゃいけんよ」→「そんなだらしのない格好で出掛けてはいけないよ」
子どもやルーズな人によく使われる言葉です。
- だらしい
意味:疲れた
風邪などで体がだるかったり、疲れている時の表現です。
「今日はだらしいけえ、やめとくわ」→「今日は疲れたからやめとくわ」
決して「だらしない」と言っているわけではありません。
- しろしい
意味:うるさい
子どもが走り回っていたり、叫んでいたりする時に注意する際によく使われます。
- せんない
意味:辛い
一瞬「切ない」と間違えそうになりますが「辛い」「しんどい」という意味です。
「走りすぎてせんない」→「走りすぎてしんどい」
このほか「仕方ない」という意味もありますので会話の流れを整理しないと分からなくなりがちな方言です。
- まっつい
意味:瓜二つ
他県では「待って」を意味するところもありますが、山口県では「瓜二つ」を意味します。
「あの双子、顔がまっついっちゃ」→「あの双子は顔が瓜二つなんだよ」
- あおじ
意味:青あざ
子どもの頃によく膝に作ったあの青あざを意味します。
「またあおじこしらえてから」→「また青あざ作って」
なお山口県民のほとんどはあおじを方言だと思っていないようです。
- ぬすくる
意味:なすりつける
子どもの頃汚れた手を服で拭って怒られた経験はありませんか?
そんな時に親が子に対して使ったりします。
「服でぬすくらんごと!」→「服で拭わないで!」
- はしる
意味:突き刺すような痛み
「走る」と勘違いされがちですが、山口県の方言で「痛い」の意味です。
「歯がはしる」→「歯が痛い」
間違えやすいからか、この方言は使っている人も少なくなっているようです。
- つむ
意味:散髪をする
花でも手折ってきたのかと思いますが、「散髪する」の意味です。
「頭をつんできた」→「散髪してきた」
- 山口県の方言はカワイイものや面白いものがいっぱい!
山口県の方言を20個ご紹介しました。
馴染みのない方にはカワイく響いたり、クスッと笑える面白い方言もあったと思います。
この他にも語尾に「〜にゃ(〜しなきゃ)」とつけたり、「のんた(あなた)」と言ったり、愛らしい方言がたくさんあります。
地元の高齢の方はもっと奥深い山口弁を話す人も大勢いますよ。
ここでご紹介しているのはほんの一部です。ぜひ山口県の方言の魅力にハマるきっかけにしてください。


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